このブログ や Facebook「いいね!」にチョイチョイ出てくるアマルナについて
「何故私がアマルナを評価しているのか」について、話してみようと思う。
アマルナ
クドイようだけど、「アマルナ」について、最低限。
エジプトにあるアマルナという土地はナイル川東岸、ルクソールから北に約400kmに位置し、古代エジプトでは「アケトアテン (Akhetaten) アテン神の地平線 」と呼ばれたそうだ。
19世紀の終わり頃、ようやくその存在が注目されたこの遺跡は
今訪ねても、未だ王墓といくつかの貴族墓、境界線ステラ(石碑)、日干し煉瓦の壁の一部、貴族の家の一部復元 くらいしかない。
ルクソールや他にあるような、立派な神殿は存在しないので
素人目には「何もない」ように見えて、面白くないかもしれない。←研究者の皆様、ゴメンナサイ。(^_^;;
私の理解の限り
アマルナの一代王(アクエンアテン)は、おそらく史上初の「争いを回避した王」であったのではないかと思う。
(世界史に完全精通しているワケではないことをお断りしておく)
「世界寺子屋運動」を知ってますか?
以前、ユネスコの支援団体で地方事務局を運営していた時期があった。
おそらく、ほとんどの人がそうであるように 関わる前の私も
ユネスコと言えば、「世界遺産!」 くらいしか知らなかった。
「世界寺子屋運動」といってピンと来る人は少ない。
ここで寺子屋運動について少し触れておくと
この運動は、主に発展途上国の識字率向上・ジェンダー平等の学習機会を目的に、学校を建てたり、特に母親への教育に力を入れているキャンペーンなのだ。
具体的に日本では、書き損じ葉書や
識字率向上の意味
例えば、市場に野菜を持って来た少年が居るとする。
それを買い取りに来たオヤジが もし、悪い人だったら 数や計算を誤魔化して、少しでも得しようとしたりするだろう。
だが、少年に識字があれば騙されたり損することは無く、正当な取引と収入で貧困から抜け出せるかもしれない。
貧困の世代的継承は、現在の日本でも著しく表面化してきた問題で、
発展途上地では過去から現在進行形の話なのは多くの人が知っている。
あるいは、周囲が発展してしまった分、取り残されてしまったと言うべきかもしれない。
識字率向上の鍵
鍵は2つある。
- 学校
- 母親
貧困層は貧困故に、子どもを学校へ通わせられない。
どんな幼い子も、労働力になるからだ。
そしてまた
貧困故に、子どもの多くが成人する前に病気などで死亡する為、多産である。
これを人口転換の用語で多産多死と言う。
学校に行ける、これは想像以上に大きなことで、いろいろなことを解決方向に導く。
「学校に来ると、食べ物が貰える」となれば、学校に通わせる親も出てくる。
この"貰える"のは、給食だけでなく、家にもちょっと持ち帰れるのだ。
これが学校の役目。
学習も勿論だ。
学習も勿論だ。
2つ目の母親。
それでも、学校に全員来られるわけではない。
そこで、家庭の中母親の役目が重要になってくる(父親ではないのがポイント)。
まず、母親を識字者に。その後、母親から子どもたちに教育が為される という考えだ。
これは個人的な感想だが、
これは個人的な感想だが、
最終的には、少産少死型へシフトさせていく狙いもあると思う。
ユネスコの定義する 識字(literacy)
ここで、立ち返って説明しておくべき点がある。
Wikiなどでは、識字(literacy)の古典的意味は「書き言葉の理解・整理・活用」として認識されている。
だが、
ユネスコの指すそれはもう少し広く、「生きていく上で必要な 読み・書き・計算」の意味だそうだ。
非識字少年の話も情熱溢れた若いユネスコ協会職員に、今も変わらずそこにある事務局の会議室で聞いたものだ。
PowerBook 1400c/133 や 2400に予備バッテリ2つ携えて、毎月 恵比寿に通った頃のことだから、どれくらい前のことかだいたい察しがつく。
識字率がどうしてアマルナに繋がっていくのか? 疑問を残しつつ、
長くなったので この話は次回に。
【関連ページ】
➤ 世界寺子屋運動|公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
➤ Hans Rosling on global population growth | Video on TED.com
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